□ 新世代のチェアーの内部構造
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1960年代から70年代にかけて家具業界は
めざましい発展を遂げることとなりました。低
価格で手軽に製造できる新素材が次々と開発さ
れたのです。それは内部構造の複雑なチェアー
にも大きな影響を及ぼしました。コイルスプリ
ングはエラストテープに、羽毛はダクロンに、
釘は大きなホッチキスの針に移り変わり、さら
に石油を原料とする合成繊維、ウレタンが開発
されたのです。ウレタンはフェルトやパーム、
馬毛、羽毛などの内部で使用されていた素材を
一手に引き受けてしまう驚きの素材となりまし
た。さらにモールド(鋳型)ウレタンは経験が
なくても機械で簡単に大量生産でき簡単につく
ることができるようになったのです。伝統品に
も劣らない新しいチェアーが沢山産み出されま
した。ですが新素材の出現で低価格で簡単に作
り出すと同時に多くの粗末で質が悪い品が産み
出されたのも事
実です。その影響は大きく、
その反省も踏まえて伝統的で新素材を利用した
内部構造が支流となっています。現在、私たち
が良質の品を手軽な値段で購入できるようにな
ったのは、このような背景があるのです。 |